トーナメント初戦のように。

今季のリーグ戦は全34節で戦われている。


 そして,土曜日に迫ったゲームは第30節,残り5節となる。


 リーグ戦最終盤の状況はまさしく,「接近戦」,あるいは「激戦」と形容するに相応しい。


 相手のミスがリーグ・テーブルを左右する大きな要素となることも確かだが,裏返してみれば高みを視界に捉え続けるためにはミスが許されない状況,と言い換えることもできる。ならば,相手のミスを誘うために,徹底したプレッシャーを掛け続けていかなければならない。


 「結果」を奪い取り続けなければ,目指す「高み」にたどり着くことはできない。


 そんな状況は,カップ戦に似ていると思う。先日行われた天皇杯4回戦は,ディビジョン1勢にとっては天皇杯初戦でもある。そこから5回勝ち続けることで,国立霞ヶ丘でカップを掲げることが許される。


 第30節をカップ戦初戦と位置付けてみれば,同じ状況ではないか。


 相手は,シビアな連戦によってフィジカル面は確かに落ちているかも知れないが,いまだモチベーションは高く維持されていると思って良い。また,PKにまでもつれ込んだゲームを何とかモノにした,という部分は決して侮れない。ある意味,「厄介な相手」であることは間違いない。
 ならば,ヤマザキナビスコカップのファイナリストに対して最大限の敬意を払いつつ,その敬意をキックオフ直後から100%のファイトを仕掛けていく,という部分で存分に表現することで相手のゲームにかけるモチベーションを上回りたい。


 リーグ戦最終盤にかかり,確かにチームの状況はベストとは程遠いかも知れないけれど,「総合力」を見せ付けるかのように加速状態を維持し,全力で駆け抜けたい。そのためにも,このゲームにおいても「勝ち点3」を奪取しなければならない。