IRBによるGood Idea。

まずは,時事通信配信の記事(スポーツナビ)をご一読を。


 この記事では,IRB(国際ラグビーボード)はJRFUに対して3年間で2億円強を供与するとのことであります。
 共同通信の記者氏の解説によれば,イングランドウェールズやフランスなどの欧州勢,また,オーストラリア,ニュージーランド南アフリカなどの南半球勢から構成される“ラグビー・ネイション(トップ10)”を「ティア1」とIRBは位置付け,日本やトンガ,フィジーなどを「ティア2」と分類しているそうです。ラグビー・ワールドカップにおいては,ティア1に属するチームとティア2にカテゴライズされる国との実力差が予想以上に開いてしまっているために,予選リーグに面白味がなくなってしまっていることをIRBは危惧し,ティア2の実力アップを重点項目に掲げているとのことなのです。


 IRBの見方は恐らく間違っていないと思います。


 世界的な普及という面ではフットボールの後塵を拝している部分もありますから,積極的にラグビーフットボールの普及を(世界規模で)はかるためには,強豪国と呼ばれる国が多くなることが必要な要素。そうワタシも思う部分があります。
 そのためには,もちろん資金供与も重要な要素ですが,むしろ重要だと思うのは

 また、ティア2の強化のため、日本が参加し、オーストラリア、ニュージーランドを含めた太平洋6カ国対抗が近い時期に創設されることも明らかになった。

 

というセンテンスが示すものです。本当にジャパンをラグビー・ネイションと互角の勝負を挑めるまでにするには,南半球のオーストラリア,ニュージーランドという文字通りの“ラグビー・ネイション”との定期的な対戦が重要なものになってくると思います。その意味で,「太平洋6カ国対抗」という選手権の枠組みは非常に魅力的なものに映ります。
 太平洋6カ国対抗が本当に実現すれば,ジャパンの強化にポジティブな影響を与えることは間違いないし,それ以上に魅力的なゲームを「定期的に」見ることができることになる。スペクテイターにとっても,決して悪い話ではないように思えます。