日程との闘い。

今回は代表ネタを書いていこうか,と。


 というわけで,日刊スポーツの記事を引っ張り出すところからはじめてみたいと思います。


 この記事で,特に問題となると思う部分を引用してみますと。

 ドイツW杯が6月9日に開幕する06年、開幕前の国際Aマッチデーは3月1日だけとなることが20日、判明した。唯一の強化のチャンスだが、その日、日本はアジア杯予選が入る予定。格下との対戦では欧州組が所属するチームも招集を拒否する可能性が高く、そうなればベストメンバーは事実上、5月までそろわないことになる。
 ・・・(中略)今大会から、国際サッカー連盟(FIFA)が選手の疲労回復を理由に5月13〜20日の1週間の予定で完全休養期間を確保することも決定。ベストメンバーでの実質的なチーム強化スタートが開幕直前の5月21日以降では、個々の能力ではなくチーム全体のコンビネーションを武器とする日本には厳しい状況となる(以上,日刊スポーツ2005年9月21日付紙面記事より引用)。


 かなり困った事態だ,と。


 FIFAが国際Aマッチデーを柔軟に変更してくれれば問題はないのだけれど,地域の事情に応じて個別具体的に国際Aマッチデーの日程を変更するようなことになれば,今度は所属クラブサイドが態度を硬化させてしまう(=各国FAからの招集要請を拒否する)可能性も考えなくてはならないでしょう。恐らく,FIFAが日程を変更することはあり得ない,ということになります。
 現実的な可能性を考えれば,AFCサイドがアジアカップ予選の日程を移動させる,ということになるだろうけれど,ワタシ個人としてはAFCは考え得る限りの対策を講じる必要がある,と思っています。


 なぜならば。


 2006年はアジア枠が「飛躍的に」増加したわけです。となれば,ワールドカップ本大会に参加しただけでは不足なことなど言うまでもなく,決勝トーナメントで印象に残る戦いぶりを示さないと,2010年にも同じ枠がアジアに対して割り振られるかどうか分からないことになります。アジアカップ予選では,恐らく代表チームの強化などにはならない。国際Aマッチデーをムダなものにしないためにも,最大限の配慮をAFCはして欲しい。そう思います。