仕上がり良好。

今回は,楕円球関係ですのでちょっと短めに。


 現在,ケンブリッジ大学がインターナショナル・フレンドリーのために来日しているのですが,どうもコンディションが良くないような。
 初戦こそ,関東学院大学を相手に17−21(JRFUオフィシャル)と善戦するものの,法政大学との第2戦においては11−45(JRFUオフィシャル)と,大差を付けられているのです。普通に考えれば,ジェットラグの影響を受けているかも知れない第1戦ではチームのコンディションが上がらないこともあろうけれど,ジェットラグも解消し,高温多湿の気候からも(ある程度)解放されるナイトゲームで大差を付けられる,というのはケンブリッジサイドに何らかの問題があるように感じられるのです。


 しかし,冷静に考えてみれば当然のことかな,と。


 対戦相手となっている各大学は関東大学リーグ戦,あるいは対抗戦Aグループの開幕を直前に控え,チームとしてのコンディションを積極的に引き上げていく途上にあるはずです。「国際親善試合」を,チームとして達成しておくべき戦術的目標などのチェックに使う,言わば練習試合(TM)やプレ・シーズンマッチ(PSM)として位置付けているのではないかと思うのです。
 法政,関東学院はリーグ戦の強豪校だし,日曜日に対戦を控えている早稲田は“プロフェッショナル・クラブ”と見紛うばかりの陣容を誇る対抗戦グループの「超」強豪校。シーズン・インを控えて,相当戦術的にも熟成してきているはずです。
 そして,彼らの活躍を横目で見ていただろう大東文化,日曜日のゲームに注目しているだろう慶應義塾や明治は,このインターナショナル・フレンドリーからライバル攻略の手がかりをつかもうとしてくるはずです。


 ケンブリッジの不調も確かに気にはなるけれど,それ以上に各大学の仕上がりに影響を受けた各大学がリーグ戦,対抗戦を盛り上げてくれればいいな,と感じています。