Black and White, not Red all over.

ニュアンスを取れば,「結局のところ,赤ではなくて白黒(のクラブ)」という感じでしょうか。


 いつものように,“ESPN Soccernet.com(英語)”からお借りしてきたタイトルであります。マイケル・オーウェン選手の移籍先は古巣であるリヴァプールではなく,最初から彼に興味を示し続けてきたニューカッスル・ユナイテッドということであります。


 サッカーネットのオーウェン選手に関する記事(英語)を斜め読みする限りでは,やはりオーウェン選手は古巣であるリヴァプールへの復帰を考えていたようです。ですが,クラブサイドではレアル・マドリーからの移籍金額と推定される800万ポンド以上の金額をレアル・サイドに対して支払うことに対してはあまり乗り気ではなく,一方でニューカッスルは推定1700万ポンドをレアル・サイドに提示した,ということのようです。


 サッカーネットのライター氏も触れているように,ニューカッスルにとっては1996年にアラン・シアラーブラックバーン・ローヴァーズから獲得する際に支出したとされる,1500万ポンドを超える金額です。クラブ会長であるフレディ・シェパード氏が公式サイトに発表した「オーウェンセント・ジェームスパークに連れてくることは私にとって,アラン・シアラーとの契約と並んでニューカッスル・ユナイテッドでの最も誇らしい瞬間として位置付けられるでしょう」というコメントと並んで,ニューカッスルオーウェン選手にかける期待を端的に示しているように思えます。


 オーウェン選手にとっても,2006年本大会を考えれば2005〜06シーズンをレギュラー・ポジションの保証のない(出場機会がどれだけ巡ってくるかも未知数な)レアル・マドリーに残留するよりも,実際にゲームに出場できる可能性が高いクラブに移籍する方が意味があるように思えます。


 トップ4に接近し,隙あらば割って入ろうと考えている(当然,欧州カップ戦への出場権を獲得することも含めて)クラブにとっても重要な決断だったと思います。彼らの今後,要注目であります。