マーケット・クローズを前に。

クロージング・ベルが鳴らされる時間が迫ってきています。


 と言っても,株式市場の話ではなくて国際移籍期間終了が迫りつつある“カルチョメルカート”のことです。で,個人的に気になるのは,やはり小野選手とオーウェン選手のことです。


 まず,オーウェン選手のことから。


 最初はスポーツ・メディア的にも,そして個人的にもニューカッスル・ユナイテッドへの完全移籍が濃厚ではないか,と思っていたのです(し,実際,ニューカッスル・ユナイテッド移籍を前提としたエントリを上げてもいます。)が,オーウェン選手サイドは“プレミアシップへの復帰,しかも完全移籍という方向性ならば,古巣でもあるリヴァプールへの移籍を”という意向があるようだし,リヴァプールサイドも完全移籍で迎え入れる方向性のようにも見えます。マグパイズにしても,ポスト・シアラーとして是が非でも迎え入れたいはずであります。それだけに,獲得に動いているとされるクラブ,選手双方が難しい判断を迫られることになりそうではあります。


 次に,小野選手でありますが。


 彼は完全に退路を断ったかのような報道が各スポーツ・メディアでなされています。プレミアシップであったり,リーガ・エスパニョーラであったり.複数のクラブの名前がメディアでは取り沙汰されているようですが,どのクラブに落ち着くにせよ確かに「新たなチャレンジ」に入るべき時期なのかも知れません。フェイエノールトロッテルダムでは完全に中心選手としての地位を確立しているけれど,クラブ自体に関して言えばパワーが落ちてきていることも確かだろう,と思うのです。エールディビジではそこそこの成績を残してはいるけれど,ここ数シーズンは早い段階で優勝争いから脱落しているのみならず,欧州カップ戦出場権を逃してもいる。自らのポテンシャルをさらに引き出すためにも「新たな舞台」は必要だ,という判断なのだろうし,私も小野選手サイドの考え方には頷ける部分が多いです。


 いずれにせよ,あと2日弱。どういう結論がもたらされるのか,注視していきたいと思っています。