中田、プレミア移籍実現か。

かねてから「プレミアシップへの移籍」はウワサにはなっていたように記憶してます。


 ただ,そのウワサはウェスト・ロンドンのクラブであるスタンフォード・ブリッジとか,ノース・ロンドンの強豪,ハイブリーという話でしたよね。でありますれば,日刊スポーツの記事にはちょっと驚いたわけです。


 しかし,よく考えてみれば,ある種の必然性もあるな,と。


 今回,中田英寿選手獲得に動いているとされる“ボルトン・ワンダラーズ”はかつて西澤選手が在籍したクラブとしても知られていますが,2004〜05シーズンはリヴァプールに次ぐ6位の成績を収め,今季のUEFAカップへの出場権を獲得しています。となれば,昨季よりも多くのゲームを消化する必要に迫られるし,ニューカッスル・ユナイテッドトットナム・ホットスパーミドルスブラなど,いわゆる「4強」の牙城に食い込もうとしているクラブの反撃を退けながら昨季のような活躍を維持したい。ジェイジェイ・オコチャとともに中盤の主軸として中田を考えている,ということなのかな,と。


 となれば,出場機会が奪われかねない状況にある中田サイドにとって,(クラブサイドの高い期待値の裏返しとして)出場機会がほぼ確保されるだろうクラブへの移籍,プレミアシップという高いレベルのリーグでプレーできる,という選択肢が提示されたことになりましょうか。「中堅クラブ」という部分をどう評価するかにもよるけれど,UEFAカップにも出場することができ,トップクラスに食い込むポテンシャルを秘めてもいる。悪い話ではなかろう,と個人的には感じます。


 中田選手は基本的にボディ・バランスに優れているので,フィジカル・コンタクトが非常に厳しいとされるプレミアシップにおいても十分に活躍できるはず。プレミアシップと中田選手。昔からそれほど相性は悪くないはず,と思っていただけに,(イングランドびいきという好意的なバイアスがあることはもちろん承知していますが)期待値は結構高いです。