リプレイ。
選手移籍,しかも欧州でのこととなれば,情報として心には留めるけれどあまり書こうとは思わないわけです。
でも,マンチェスター・シティ,アンディ・コールが加入(Athleteline - スポーツナビ)という記事にはちょっと引っ掛かったのです。
1997年,浦和が駒場でマンチェスター・ユナイテッドと対戦した「シャープカップ」において,ユナイテッドのスコッドとして来日していたフットボーラーでもあります。この時のメンバーは,かなりフルメンバーに近かったはずです。彼以外にも主将であるロイ・キーン,オーレ・グンナー・スールシャールやピーター・シュマイケルが来日していました。確かにディビッド・ベッカムやライアン・ギグスは帯同していなかったけれど,1997〜98シーズン当時のユナイテッド,その屋台骨を支えた選手はほぼ帯同していたわけですから。ヴォーダフォン・カップでは,この時以上にリーグ戦を見据えたメンバーを組んでくるのではないでしょうか。
・・・脱線してしまいました。そういうことではなく。
「どこかで見たような話だな。」,と。
思い出してみれば,「どこか」とは拓海さんのエッセイ(サッカークリック・アーカイブス)だったのです。コールに関しては経由地があるけれど,“ユナイテッドからシティへ”というのは,かのデニス・ローがたどった道と同じなのですよね。ユナイテッド・サポータにとっても,メイン・ロード時代からのシティ・サポータにとっても,拓海さんが書かれたデニス・ローの移籍が頭に浮かんでいるのではないか,と思います。
時を経て,フィルム保管庫から引っ張り出してきたかのような話が現実になる。フットボールの世界では移籍は日常だけれど,「リプレイ」を見るかのような移籍には正直驚きました。
あとは,コールがデニス・ローを思い出させるような活躍ができるかどうか,ですね。
そうそう,拓海さんが最後に書いていたことはここでは書かないでおきます。シティ・サポータはそこまでの活躍を望んでいるだろうけれど,ユナイテッド・サポータは思い出したくもないことだろうから。そこまでリプレイしてくれなくて良いよ,と思っていることでしょう。