リヴァプール、一足早いCL初戦。

さて。


 ディフェンディング・チャンピオン(ビッグイヤー・ホルダー)として,欧州カップ戦に参加できることになったはいいけれど,一次予選から戦っていかなければならないリヴァプールの話であります。


 オフ・シーズンには主将であるスティーヴン・ジェラードの去就について,スタンフォード・ブリッジ方面からのラヴ・コールであるとか,指揮官であるラファエル・ベニテスとの不協和音がために,契約非更新はほぼ既定路線であるとか,非常に賑やかだったわけですが,「落ち着くべきトコロに落ち着いてくれた」ように思うのです。


 そして,ジェラードのハットトリックによって一次予選第1戦をしっかりとモノにしてくれたようです(スタッツはESPN - Soccernet(英語)による)。同じサッカーネットのマッチ・リポートによれば,対戦相手であるTNS(ウェールズ)の指揮官は積極的に攻撃を仕掛けるべく戦術を徹底していたようですが,やはり個の力に勝るリヴァプールが最終的にはゲームの主導権を握りながら安定した戦いぶりを示した,ということになりそうです。第1戦において3点のマージンを築いたことによって,TNSのホーム・スタジアムで戦われる第2戦においては,メンバーを大きく組み替えてくるかも知れない,とサッカーネットのライター氏は見ているようです。


 トーナメント,と言うかカップ戦ですから何が起こるか分からない部分があります。でありますから,万全の状態で,と思ってしまうところではあります。


 とは言ったものの,リヴァプールに関して言えば,「敵は内にあり」なのかも知れないな,と感じるところがあります。ビッグイヤーを防衛したい,というモチベーションは相当高いはずですから,あとはそのメンタルが空回りしないようにバランスを取ることが重要になってくるでありましょう。また,非常に早い時期でのチーム始動が,プレミアシップに悪影響をもたらさないとも限りません。メンバーの入れ替え,というのもメンタル面でのコントロール,そしてプレミアシップ開幕を見据えた戦力整備の一環かも知れません。


 このように考えてみると,第2戦において布陣を変更する,ということにも意味があるように思えてきます。