対柏戦(05−16A)。

いつものように,1日遅れで書きはじめております。


 とは言え,いつも以上に思考がまとまっていないような気がします。加えて,今節に関してはゲームの流れを正確につかめる立場にはないために,前節気になったことを含めて「雑感」という形をとらせていただきます。


 今節に関しては,6連戦の中でも最も難しい試合に「なってしまった」ように感じます。そんなファイナル・スコアだと思うわけです。メンタル面に関しては,我らが指揮官の記者会見でのコメント(J's GOAL)に尽きるのでしょう。


 であれば,今回は戦術的な部分に着目してみます。


 昨季から今季の基本スタイルとして,「早い時間帯で先制点を奪取し,ゲームの主導権を掌握する」ことがあるように思います。


 積極的に攻撃を仕掛けてくるチームに対しては,攻撃力を発揮することができています。いますが,最終ライン近くで攻撃を受け止めるかのような戦術を採用するチームに対しては,なかなか攻撃の糸口をつかめずに推移することがあります。
 今節においては早い時間帯で先手を打てず,しかも相手に本来自分たちがやらなければならないスペースを突く攻撃を仕掛けられてしまい,チームとしての焦りが生じたのではないでしょうか。後半の失点場面を見ても,スペースをこじ開ける,と言うよりもむしろ隙間を突くような攻撃にやられているように感じました。
 コレクティブに相手守備ブロックを崩さなければならないにもかかわらず,焦りが単独突破に走らせる。スペースを意識することなく,ボールを足下に要求することが多くなるから,ボールの出所を相手に容易に絞らせてしまう。単独突破だけではなく,手数を掛けてもいいから相手守備ブロックの綻びを拡げるようなパス・ワークが必要でありましょう。


 前のエントリでも書いたことをもういちど。


 たとえリーグ戦であっても,「カップ戦」のように結果重視で戦わなければならない時期が必ずあります。当然のことですが,結果を貪欲に求め「勝ち点を奪取すること」こそが最大の目標であり,首位との差を縮めていくための手段でしょう。そのために,できることは自ずと明らかになってくるはずです。
 確かに状況は厳しいし,我らが指揮官が6連戦突入にあたって示した目論見通りどころではありません。ならばなおのこと,時にカップ戦が見せる「勝負」に立ち戻って考えてみようと思うのです。