実現するか、GB代表。

祝賀ムードに冷水を浴びせかけるかのような大きな事件が,ロンドンで起こったようです。


 まだ正確な情報が得られる段階ではないとは思うのですが,ガーディアンのニュースブログを見ても時間を追うごとにいろいろな情報が出てきているようです。


 さて,飛び込んできたニュースのおかげで吹き飛んでしまったかのようですが。


 2012年夏季五輪の開催地がロンドンに決定して,それはそれで“エール”と“シングル・モルト”が美味いこの国に親近感を感じている私としてはうれしい限りなのですが,そうとも言っていられない話が“フットボール”の世界では表面化しかねないようです。毎日新聞の記事(MSN−Mainichi)でも指摘しているように,U−23代表チームをどう編成するか,ということが結構な問題になりそうなのです。4協会が合同してフットボール版の“ブリティッシュ・ライオンズ”を編成してくれれば,それが最も良い形になるように思うわけです。少なくとも外から見るならば,でありますが。と言いますか,私はGB代表というのを見てみたい,と思っております。


 しかし,英国内にある4協会ともにプライドもありましょうし,地域間の争いもいまだ残っているし。実際,スコットランドイングランドはいまだに雪解けムードとは行かない部分がありますよね。となると,なかなか話がまとまらないケースもあり得るわけです。話し合いが不調に終わってしまえば,4協会がそれぞれ独自にU−23代表チームを編成し,GB代表の座をつかむために「代表決定戦」を戦う,ということにもなりかねないように感じます。


 幸い,2012年までには時間があります。


 相当の確率で「会議は踊る」(紛糾してなかなか進まない,という意味において)ことになるのでしょうけれど,ラグビー・ユニオンの世界で「良き前例」もあることだし,間違いなく落としどころはあるはずです。とは言ってはみたけれど,各FAがそう考えてくれるかは,まったく未知数だし.ブックメーカーが好きそうな話になるかも知れないな,とも思っています。