優先すべきは代表チーム強化。

まずは,スポナビの記事をご一読下さいませ。


 何を感じられるでしょうか。


 JOMOオールスターも,代表チームが戦う国際親善試合も,ある意味では“フレンドリー・マッチ”であり,共通する要素がある,とは言えます。でありますが,その性質は“2005年”という部分を考えると,大きく異なるように思えるのです。


 両者が同じような重要性を持っているならば,Jリーグサイドが言う「オールスターを優先させること」という主張も十分に成立する話だとは思うのですけども,どう考えてもそうは思えません。2006年本戦において2002年大会以上の成績(ベスト8進出以上)を至上命題に掲げているならば,2005年の強化スケジュールに“アイドリング”があってはならないはずです。特に,海外遠征を通じた国際親善試合はチーム強化にとって大きな意味があるはずです。できることならば,フルメンバーで戦わせたい,というのがJFAサイドの本音でしょう。


 実際,ワタシもJFAの考え方に同調したいところであります。


 「参加する」ことだけで満足する時期は過ぎた,という共通認識があるならば,目標達成のために必要なことを,できる限り徹底的に洗い出さなければならないはずです。その中でヨーロッパ遠征が組まれ,フットボール・ネイションとの“アウェイ”での対戦を通じたチーム強化,という発想が出てきたのだと思います。そちらを優先すべきことは,ある意味所与の前提ではないでしょうか。Jリーグ側が折れるべき話,のように思えます。