カップタイ・ドロー。
キックに失敗したヴィンテージ・ドゥカティのようなものですな。
ホント,タイミングを外すとエンジンがかからない(ログインできない)ですからねェ。ちょっと時期外れにはなりましたが,せっかく書いたものなのでアップさせておくことにします。
気分を出して,ちょっとFAカップのような表現をしてみました。
ということで,ヤマザキ・ナビスコカップの決勝トーナメントドロー決定(J's GOAL)に関する記事をもとに書いてみたいな,と。
正直言えば,「やっとドローをしてくれるようになったか」というのが偽らざる感想です。
というのも,FAカップにおいて“ドロー”が果たす役割が非常に大きいことを実感したことがあるからです。
以前お話ししたと思いますが,私は一時期ロンドンにいたことがあります。その時の楽しみのひとつが,現地でしか手に入らないエール(ビール)と,フットボール中継だったのです。プレミアシップ,ワージントン・カップ(現在のカーリング・カップ)にFAカップ。存分に(時差なしで,って当たり前ですが。)楽しませてもらいましたです。その時に今回タイトルに掲げたフレーズを耳にしたのです。往年の名選手がウェンブリーのボックス席に招待されるなか,次のラウンドのドローを決めていく。しかも生中継でドローの様子が中継されているのです。天皇杯ではトーナメント表が動くようなことは絶対にないだけに,最初は「どういう意味?」と思ったのですが,実際に見ると結構面白いのです。ドローによって,予想外のカップタイが成立したり,あるいは因縁の勝負がカップ戦においても展開されるなど,演出効果が高いな,と思ったものです。
そして,そんな因縁の対決が実現してしまったとも言えるような。
浦和にとってはある種の鬼門である,「日本平」を使われるかも知れないカードであります。ベニューに関しては23日のリリースを待たなければならないけれど,恐らく,ホーム・ゲームの優位性を保つために日本平を選ぶはず。(正直言えば,厄介なベニューで第1戦を戦わなければならないだけに,他のチームと組みたかった,というのがホンネだけど,あくまで強気に)面白くなるじゃあないですか。ジンクスを払い除けなければ,優位を保ったまま第2戦を戦うことはできない。カップ戦に関しては,先手を取ることが定石であることは欧州で行われたCL,UEFAカップを見ても理解できるはず。
ジンクスを払い除ける絶好の機会を与えてもらった,と考えるべきかも知れません。
こういうことがあるから,カップタイ・ドローというのは面白い,と感じるのです。天皇杯でも採用してくれないものか,と思っています。