訪れなかった“インディアンサマー”。

「天才」,と言っていいはずのフットボーラーが現役引退を表明しました(MSN - Mainichiの記事)


 毎日の田内さんも書いているように,鋭いドリブルを武器としていたために“ドリブラー”として認識していましたが,今にして思えば現代的な10番だったな,と思い出します。本来ならば,円熟味を増したプレーを見せてくれていて良い年代の選手のはずです。しかし,彼のプレーのイメージは,フリューゲルス時代から止まっているように感じます。


 引退表明の報道に触れ,思い出した言葉が“インディアンサマー”。


 より正確には,私が敬愛している拓海良さんが“サッカークリック”に寄稿されていた同名のエッセイを思い出したのです。拓海さんは,トットナムからマンチェスター・ユナイテッドに移籍してきたテディ・シェリンガムや,ユナイテッドからシティに移籍したデニス・ローのキャリア終盤の活躍を素敵な筆致で書いておられました。当人の判断が最も尊重されるべきは言うまでもないけれど。だけど,フットボール・フリークとしては彼らのようにキャリアを締め括る活躍が見たかった。


 ・・・本来,こういうことを書くキャラではない(=理屈こねている方が多いですな。私自身にも自覚症状があるのだから間違いないです。)のですが,あまりないことなので見逃して下さいませ。