対C大阪戦(05−07)。

1失点目にすべてが象徴されていたように感じる。


 中盤でのプレッシャーを嫌っているのであれば,ロングボールを利用してディフェンス・ラインを引き出し,裏にできたスペースを突く。


 ある意味では,定石に則ったカウンター攻撃に屈したことになる。この場面を含め,今日のチームはどこか心理的に余裕がないように感じ,また相手がゲームをコントロールしようとする方向に自ら入り込んでいってしまったように思う。


 「相手にゲームの主導権を握られる」ことほど危険なことはない。
 戦術的にリアクティブなものであっても,ゲームを主体的にコントロールすることができていれば,カウンター・アタックの鋭さは大幅に増す。相手の挑戦を受けて立てるほど,状況に余裕があるわけでは決してない。ならばこそ,積極的にゲームをコントロールする,という姿勢が見たかったのだが,今節のチームからはその姿勢を見ることはできなかったように思う。


 心理的なものが運動量に影響を与えているのか,ボール奪取のポイントがかなりエリアに近かったことも気になる。ファースト・ディフェンスでの寄せが中途半端なために,ボール・ホルダーが自由にエリア近くにまで侵入してしまっている。そのため,守備ブロックが冷静に相手攻撃陣に応対できていないように思う。
 中盤でのボール奪取についての確認や,相手が中盤を省略してきたときにどのように守備応対し,攻撃につなげていくかなど,修正すべき部分はかなり明確であるように思う。攻撃に連続性,組織性を取り戻すためにもコーチング・スタッフや選手がイメージを再確認するべきタイミングだろう,と個人的には思う。