FAIR PLAY PLEASE.

またまた,立ち位置を明確にせねばならぬことが出来したな,と。


 他のクラブ・サポータのことではあるけれど,フットボール・フリークとしては決して見過ごせる話ではありません。どの話なのか,を明確にするためにリンク,引用をすべきところかも知れないけれども,逆宣伝にもなりかねないので今回は一切リンク,引用はしないでおくことにします。


 ・・・気負ってしまいました。あいさつでしたね。Ernestです,こんばんは。


 何か,当事者(庇い立てしているひとも含めて)は大きな誤解をしているようなので,部外者だけれども一言申し上げておきます。


 フーリガンにある種の憧れを抱いているのならば,今後一切サポータなどとは名乗らないようにお勧めします。さもないと,あなたに代わってクラブが当局(これは,リーグ事務局に限らない,とだけ申し上げておきます。)から大きな責任を負わされることにもなりかねないからです。

 幸か不幸か,まだ日本にはスポッター(=ご存じかも知れませんが,スタジアムにいて,フーリガンを特定する警察官)はいないけれど,このようなひとたちがスタジアムにいるような状況は,Jリーグを悪い意味で「欧州基準」にしてしまいかねないものです。
 そんな殺伐とした競技場にするわけにはいきません。「欧州基準」を大きく超える,現在のスタジアムの姿をそのままに引き渡す責任が,ワタシたちにはあるのです。


 自分のしたことが最終的にはどういうことにつながるのか,ジュリアーニ前市長が治安回復に援用した「割れ窓理論」に関する記事と,イングランドの歴史でも読んで考えてみればいい,と思います。特に,リヴァプールの歴史など最適だとワタシは思うけど。
 アウェイのクラブに金を落としたくない,と言うのであれば,わざわざ貴重な時間を割いてまで足を運ばなければ良いだけのことであります。愛するクラブをどこまでも追いかけたいから,アウェイだろうと足を運ぶのではないでしょうか。敢えて厳しい言い方をすれば,クラブに対する感情とチケット料金とを,本来釣り合うはずもない天秤にかけている,ということになるのです。
 どれほど高邁な主義主張か知りませんが,詐欺,あるいは威力業務妨害を犯すような人間にそのような主張をされても,説得力を感じることはできません。


 いずれにせよ,背景も知らずに表面的に“フーリガン”の真似事をするがごとき振る舞いは,将来に禍根を残すことになりかねません。悪しき「欧州礼賛」の行き着く先には,「いつかイングランドが来た道」が待っているに違いないから。
 ピッチ上の選手が少なくとも“フェアプレイ”の旗印の下プレーしているのであれば,それを見つめるワタシたちにも同様に”フェアプレイ”が求められるのではないでしょうか。自戒の意味を込めて,そう思う次第です。