欧州連盟杯−2回戦(第2戦)。

・・・しかし。


 「第2戦」が終わらないと「準々決勝」にはならないのに,「準々決勝」と書くってのはどういうことか。FAカップのことがちらついたかな・・・!?ともに,マグパイズはいいところにいるし。


 ・・・そういうことじゃあないですよね。気になってチェックしてみたら,最後になってCLでもタイトル間違えるし。恥ずかしいったらないですな!大変失礼しました。ホント,反省してるです。でも,結構アバウトなことをここでも露呈してしまったことで,実はホッともしていたりして。


 Ernestです(前置き長過ぎ)。


ビッグネームがいないのでイマイチ盛り上がりに欠ける,と巷で噂の連盟杯ですが,第2戦が分散開催なので,8強が出揃うまでに時間があります。しかし,大勢は決したようですので第2戦について,まとめてみたいということで,今回エントリです。


 さて,一足先に終わっております2ゲームについてまずはチェックであります。


 日刊スポーツの記事を見ますと,ニューカッスル・ユナイテッドはアウェイで3−1と勝利を収め,十分なアドバンテージを持って第2戦に臨むことができます。果たして,そのようなゲーム展開だったのかどうか,レビューしてみますと。第1戦のアドバンテージを十分に生かして,ホーム・スタジアムであるセント・ジェームズパークでオリンピアコスを4−0と退け,1,2戦合計7−1で準々決勝進出を決めています。ゲームの詳細に関しては,いつものようにサッカーネットを参考にしてみます。


 すると,ニューカッスルは意外なまでに慎重なゲームへの入り方を見せていたようです。逆に後のないオリンピアコスは積極的な姿勢を見せていたように受け取れます。その中で14分,ニューカッスルはゴールを脅かされるがその4分後,フリーキックからのこぼれ球をダイアーが押し込み先制点を奪取します。先制点を奪った後,リズムを取り戻したマグパイズは,前半終了直前の45分,ダイアーからのパスを受けたシアラーがしっかりとボールをゴールマウスに沈め2−0で前半を折り返します。


 後半に入っても流れを引き戻すことのできないパナシナイコスは,54分にも不運な形からボウヤーに追加点を許してしまう.そして,69分にはこの日2ゴール目となる得点をシアラーが挙げ,ゲームを完全に決定付けられる,と。


 結果,ニューカッスル・ユナイテッドは第1戦のアドバンテージを十分に生かしてホーム・スタジアムであるセント・ジェームズパークでオリンピアコスを4−0と退け,1,2戦合計7−1で準々決勝進出を決めているわけです。このゲームで特筆すべきは,日刊のライター氏,サッカーネットのライター氏も指摘していますが,今季をもって現役からの引退を表明しているイングランドを代表するストライカー,アラン・シアラーの2ゴールでありましょう。FAカップでもクライファートへの決定的なアシストを記録するなど,「円熟味を増している」という形容が相応しいような気がしますが,このゲームでのシアラーは決定力が衰えを見せていないことをも強烈に示しているように感じます。


 同日行われたもうひとつのゲーム,AZ−シャクタル・ドネツク戦はやはり第1戦で築いたアドバンテージを生かす形で開始9分に先制点を奪った後,後半65分にも追加点を挙げ2−0とします。その直後,シャクタルも1点を返し追い上げるが,AZはしっかりと逃げ切り2−1と第2戦を制し,1,2戦合計5−2として8強入りを決めています。


 で,やっと17日(現地時間)開催分のゲームに話は移るわけです.


 まずは,スポルティング・リスボンーミドルスブラ戦(サッカーネット)から見ていくと。


 ホームであるリバーサイド・スタジアムでの第1戦を落としてしまったことが,大きく響いたのではないでしょうか。ハッセルバインク,レイ・パーラーをはじめ7人もの主力選手を負傷などで欠き,スターターを万全の状態で組めないにもかかわらず,ボロはゲーム開始直後から積極的に攻勢をかけていきます。しかし,堅い守備応対を繰り返すスポルティングの壁を破れないままに終わってしまいます。逆にゲーム終了直前のロスタイム(スタッツ上は90分),バルボーザに決勝点をけり込まれ,1−0で第2戦も落としてしまう。結果,スポルティングが1,2戦合計4−2でミドルスブラを下し,準々決勝へと駒を進めている。


 ミドルスブラの指揮を執るスティーブ・マクラーレンは試合後のコメントにおいて,主力選手を多数欠く中でも選手たちは攻撃的にゲームを進め,何回か決定的なチャンスを演出できたことについて一定の満足感を表していました。また,今回のUEFAカップの戦いぶりにある程度満足しつつも,来季以降も欧州の舞台に立てるように,と決意を示していました。スティーブにとっては第1戦の誤算がすべてだろう、と推理しますが,第2戦の戦いぶりを推察するに,かなりの手応えを感じているのではないでしょうか。現在フィットしていない選手が戻ってくれば,かなり戦力的には整備されるはずですし,チャンスは大きく広がるのではないかな,と思うわけです。


 次いで,17日に行われた他のゲームのファイナル・スコア(サッカーネット)ですけれど。


 まず,フランス勢同士の対戦であるオセール−リール戦は第2戦ではスコアレス・ドローに終わり,第1戦を1−0で制したオセールがベスト8に駒を進めています。


 逆に第1戦においてスコアレス・ドローに終わったパルマセビリア戦は,セビリアをホーム,エンニオ・タルディーニに迎えたパルマが18分,ジュゼッペ・カルドーネが挙げた得点を守りきる形で1−0でセビリアを退け,8強へ名乗りを挙げています。第1戦を1−1のドローで折り返しているレアル・サラゴサオーストリア・ウィーン戦は,第1戦と同様に2−2のドローで終了し,アウェイ・ゴールによってオーストリア・ウィーンが準々決勝進出を決めています。


 レアル・サラゴサオーストリア・ウィーン戦同様,第1戦を1−1のドローで終えているCSKAモスクワパルチザン・ベオグラード戦はホーム・アドバンテージを十分に生かしたCSKAが2−0とパルチザンを退け,8強へ駒を進めております。


 最後に,雪のために延期となっていたステアウア・ブカレストビジャレアル戦は16日に第1戦が行われスコアレス・ドローで第1戦を折り返している.第2戦は20日に予定され,このゲームによって最後のイスが決まることになります,と。


 ということで,欧州連盟杯については20日,もう1回短信的に扱ってみることにします。