欧州連盟杯−2回戦。
ケヴィン・キーガンがシティを離れるとか(ESPNサッカーネット・英語)。
愛すべきマネジャーではあるのですが,成績が伴わないですよね。となれば,クラブ・サイドとしても動かざるを得ないでしょう。強い個性を持ったマネジャーが去る,というのは寂しいものですが,仕方がありませんな。・・・ってそういう話ではなく。
マグパイズは最高の形でアウェイ・マッチを展開したですな。アドバンテージを持ってセント・ジェームズパークへ戻ってくることができる。一方で,ボロは予定外だったのではないか,と思うですね。スティーブ・マクラーレンが第2戦に向けてどのような修正をかけてくるかが注目点ですな。というわけで,欧州連盟杯(というか,UEFAカップ)であります。
相変わらずイングランドの動向に偏ってチェックをしているErnestです。
まず,オリンピアコス−ニューカッスル・ユナイテッド戦から。
立ち上がり,と表現していい12分に最初の退場者を出し,アラン・シアラーにPKによる先制点を許してしまう。普通であれば,そのままゲームの主導権をニューカッスルに渡してしまうところだが,その4分後にはオリンピアコスも同じようにペナルティ・ゴールをしっかりとゴールマウスに沈め,イーヴンに持ち込む。しかしながら,34分のロベールのフリーキックによる追加点,また前半終了直前の2人目の退場者(同一試合の警告累積)を出したことにより,ゲームの流れは完全にニューカッスルに傾いたように見える。加えて,数的優位に立ったニューカッスルにとっては69分にクライファートが挙げた追加点が,オリンピアコスにとどめを刺した格好になる。1−3というファイナル・スコア以上に,アウェイで攻撃的な姿勢を貫いたこと,ゲームをコントロールすることに成功したことがマグパイズにとっての最大の収穫ではなかったか。
さまざまな意味でアドバンテージを持って,セント・ジェームズパークに戻れるわけです。マグパイズにとって,第2戦を有利に戦う条件は整ったと言えるように思います。
スティーブ・マクラーレンとしては,「誤算」以外の何物でもないと思われる。ホーム・リバーサイドでの第1戦にもかかわらず,「典型的なカップ戦」である慎重な立ち上がりのリズムを崩すことが,前半45分かけてもできなかったこと。加えて,ゲームが動き出した後半にあってもゲームの主導権をアウェイであるスポルティングに握られ,常に後手に回ってしまったことがある。ファイナル・スコアとしては2−3で第1戦を落とした形だが,第2戦でボロがゲームをコントロールできれば,ミドルスブラのクリス・リゴットが言うように「まだ、可能性はある」と思われる。
そのほか,5ゲーム(予定されていたステアウア・ブカレスト−ビジャレアル戦は雪のために延期)については,ファイナル・スコアだけ確認すると。
セビリア−パルマ戦はスコアレス・ドロー,パルチザン・ベオグラード−CSKAモスクワ戦は83分に得たPKを決めたベオグラードがCSKAに追い付く形で,オーストリア・ウィーン−レアル・サラゴサ戦は74分にサラゴサに追い付かれる形での1−1のドローに終わっています。フランス勢同士の対戦となったリール−オーゼール戦は,前半終了直前45分の得点によって,オーゼールがアウェイ・マッチをものにしています。
最後にシャクタル・ドネツク−AZアルクマール戦は,前半終了直前の45分に1−1の同点に追い付かれるものの,AZがゲームの流れをコントロールする形で得点を重ね,最終的に1−3でシャクタル・ドネツクを退けています。
こう見てきますと,どのゲームも“第2戦”が鍵を握るような感じですな。