Full Stop.

いまいちど以下の点を確認することで,この問題を締め括ることにします。


 まず,最初に明確にしておきたいのは,個人の思想信条に関して介入する意図はないし,私の本意とするところではない,ということです。あらゆる意見が自由に表明されることこそ,私たちの社会の根幹だと強く信じるからです。それゆえ,特定の思想的背景を持って今回の問題を見ているわけではない,ということを確認させていただきたい,と思います。


 むしろ,最も懸念していたのは思想信条を「無防備に」スタジアムの中で掲げることで,本格的にスタジアムを政治的に利用しようとするある種の“プロフェッショナル”が彼らに続いて介入してくること,そして“REDS”という一点でまとまっているものが際限なく崩されることです。ある考え方に対して,明確な反対の立場を取る。その反対の意思を示すのに,穏健な手段だけがとられる,とは限りません。そして,スタジアムが一時期のイングランドや欧州の一部クラブのように「我らがクラブをサポート,応援する場」以外の何かになってしまうことも,大きな懸念材料でした。


 これらの懸念の呼び水になってしまう可能性をはらむとすれば,団体名に“REDS”の名があることによって最終的にはクラブ自体に迷惑をかけることになりはしないか。そして,現実の危険が出来してからでは恐らく手遅れになる,と私は半ば反射的に判断しました。それは,kojyaさんがバナーで明確に表現された我らがクラブの理念,Jリーグの理念に大きく反することではないか。そんな思考過程をもとにした発言であることをご理解いただきたいのです。


 そして,今回はひとまず収束,と判断して良いようです。これ以上の言及は避けたいと思います。タイトルに掲げたように,これが本当の意味での「終止符」(最初で最後)になって欲しいと私も願って止みません。