欧州連盟杯−1回戦。

カップ戦の歓喜と落胆というのは,確かにこういうものでありましょう。


 カップ・ホルダーであるバレンシアがフルタイムでは2−2のドロー,PKでの敗戦とはいえ敗れたことは確かに波乱要因ではあるけれど,一方で,ブカレスト側から見れば「古豪,復活の狼煙」と銘打ちたいところでしょうから。


 Ernestです。このところ欧州ネタが多いですが,今回もテキトーに書いていきたいな,と。


 東アジアでも欧州連盟杯,あるいはCLのようなスリリングなゲームができるようにならないものでしょうか。A3のように,短期開催のセントラル方式ではなく。そんなことを考えつつ,気になるゲームをちょっとレビューしてみます。


 バレンシア以外にも,ある意味波乱が目立つ1回戦かも知れません。


 アヤックス・アムステルダムオセールとの第2戦(アウェイ・マッチ)を3−1で落とし,合計得点3−2で敗退が決まっている。オランダ勢では,デ・カイプにスポルティングを迎えたフェイエノールトロッテルダムも第1戦と同じスコアでゲームを落とし(1,2戦合計2−4),敗退している。加えて,第2戦でアウェイ・マッチを戦ったディナモ・キエフもホームゲームでスコアレス・ドローだったことがネガティブに影響し(1,2戦合計2−0),ビジャレアルの2回戦進出を許している。


 では,お約束のイングランド勢について。


 まずはニューカッスル・ユナイテッドでありますが,結果としては盤石であったかと。
 アウェイ・マッチとなった第1戦で先手を取り,余裕を持ってホームであるセント・ジェームスパークにヘーレンフェーンを迎えることができたこと。これが2回戦進出の鍵になったのではないでしょうか。まず,オウン・ゴールによって早い時間帯で先制点を奪い,25分にはシアラーの追加点によってほぼラウンドの帰趨を決めてしまう。80分にはペナルティ・ゴールによって1点を返されはするものの,2−1で第2戦を制し,1,2戦合計4−2で2回戦進出を決めた。
 もう一方のイングランド勢であるミドルスブラもホームゲームをしっかりとものにしたことで,2回戦進出を決めています。ミドルスブラの戦いぶりに関しては,ホームであるリバーサイド・スタジアムでの勝利以上に,グラーツAKのホームゲームである第1戦において2−2のドローに持ち込んだことが大きいと思う。ホームゲームでは攻撃的にゲームを展開することが多いが,心理的に追い込まれた状況で「攻めざるを得ない立場」で攻撃的に展開するのか,それとも心理的に余裕を持ってゲームの主導権のことを考えながら攻撃的に展開するのか。この点において,ミドルスブラは有利であったのではないか,と。


 オーストリア・ウィーン−アスレチック・ビルバオのゲームがまだ終わっておりませんが,ほぼベスト16が出そろい,2回戦のドローが決定しています。ニューカッスル・ユナイテッドオリンピアコスとのゲームをアウェイで戦い,ミドルスブラスポルティング・リスボンをホームに迎えての第1戦が予定されています。


 また波乱があるのか。それは分かりませんが,少なくとも激しい戦いが各地で展開されることは間違いない。その中でどういう結果が出てくるのか,楽しみにしたいと思います。