欧州CL決勝トーナメント1回戦。

まず,各紙を見て思ったことがガンナーズは相変わらずか・・・,ということでありまして。


 失礼しました。イングランド勢に肩入れしているErnestです。


 ノックアウト・ステージ第1戦が行われた欧州チャンピオンズリーグであります。
 普通に考えればサンチャゴ・ベルナベウの一戦に興味が集中するところなのでしょうが,個人的には,イングランド勢の動向がまず最初に来てしまうのです。
 また,フットボール・フリークとして言えば,同じ1−0のスコアだったPSVアイントホーフェンーASモナコの心理戦にも似た「典型的な欧州のカップ戦」(フース・ヒディンクPSV監督談)を見てみたかった。非常にスリッピーなコンディションの中,前半早い段階にコーナーキックからアレックスがヘディングで挙げた得点を守り通したPSVのゲーム運びは“得点”という部分では物足りないかも知れないけれど,緊張感溢れるものだっただろう,と思うです。


 そうそう,本題でした。長くなりそうなので,ここで折りたたみます。


 さて,本題となるイングランド勢の話であります。


 まずはアウェイ・マッチを戦ったアーセナルについて。


 サッカーネット(ESPNによるサッカー・サイト)のゲームキャストを見る限り,前半の早い段階でバイエルンに先制点を奪われ,ゲームの主導権を握られたことが後半にも響いたように感じる。49分にルングベリが放ったシュートがゴールネットを揺らすことができれば,主導権を取り返すこともできただろうが,逆にバイエルンに畳み込まれ,1点を返すにとどまった。
 ここ数シーズン,イングランドでは常に覇権を争う位置にいるはずなのに,主戦場を欧州に移すと途端に輝きを失ってしまう傾向がある。ウェンブリー・スタジアム(全面改装前)をCLのために使っていたときには“ホーム・スタジアムであるハイブリーを使わないからだ!”などという論調を目にもしたが,過去ハイブリーの力をCLの舞台で生かすことはできなかった。第2戦はそのハイブリーで行われる。第1戦で背負ってしまったビハインドを,ホーム・アドヴァンティッジを生かして跳ね返せるか。


 にしても,アーセナルは欧州になるとどうして同じシナリオになるのでしょうか。考えるほどに,謎ではあります。


 それ以上に個人的にうれしかったのは,レッズがバイヤー・レバークーゼンアンフィールドに迎えての初戦をしっかりとモノにしたことであります。
 しかしながら,ゲームキャストからは「攻撃的」というフレーズや「快勝」という言葉よりも「激戦」という印象を受ける。シュート数はほぼ互角,むしろレバークーゼンのシュート数が上回っている。勝敗を分けたものはシュートが確実にゴールマウスを捉えたか,という決定力にあったように見える。であればこそ,レバークーゼンのホーム・スタジアムに乗り込む第2戦において,しっかりと主導権を握ることが重要になる。可能ならば,前半の早い段階で先制点を奪うこと。そうなれば,相手の心理面に大きなダメージを与え,ゲームの主導権を一気に握ることが可能になるはず。そうなれば,アウゲンターラー・レバークーゼン監督が言う“リバプールは今でも欧州におけるビッグ・クラブのひとつだ”ということを「名実ともに」証明するチャンスが広がることになる。そのためにも,第2戦は非常に重要なものになる。


 正直なところを言えば(=ガンナーズ・ファンの方には申し訳ないけれど),ロンドンのチームにあまり期待をかけているわけではありません。マージーサイドの一方の雄(マンチェスター・ユナイテッド)がどれだけ活躍してくれるかを含めて,まずはレッズの第2戦に注目しています。