原点。

国立霞ヶ丘,あの舞台は「原点」かも知れない,と思います。


 2002シーズン,あのときも「原点」に立っていたように思います。


 浦和というクラブは,どんなフットボールを表現していくべきなのか。そのために,クラブは何をしていくべきなのか。単なるチーム・ビルディングだけでなく,クラブ・マネージメントを含めて再構築をはじめたシーズン,その方向性は間違っていないんだよ,と感じられたのがあの決勝戦だったように思いますし,同時に,タイトルを奪い取るためには,カップを高く掲げるためには何が足らないのか,明確に提示された試合でもあったように思うのです。


 数季を経過して,再び浦和は「原点」を体感したのではないかな,と。


 “Last Loser”に終わったことに悔しさを感じないはずもないのですが,同時に再び浦和が「勝負権」を持つチームへと戻っていく,そのための重要な足掛かりとなるのがこの決勝戦になるのではないか,そうしなくてはならないのではないか,と思うのです。