勝ち点6。

1試合で奪取できる勝ち点は,最大でも3。


 なのに,勝ち点6という表現はおかしくもあります。
 ではありますが,実際に「勝ち点6に相当する試合」などという表現はされますし,英語な表現で“Six Pointer”などと,エル・ゴラッソの古屋さんは書いています。


 ひとつひとつのゲームは,等しく重みを持っている,というのは当然であります。
 ありますが,ときに1/34以上の意味を持つ試合,というのが出てきます。「日程君」がもたらすアヤ,でもありますが,シーズンを戦うなかで何回か,大きな意味を持つゲームが巡ってくるわけです。
 その大きな意味を持つゲーム,土曜日のマッチデイである,として差し支えはないでしょう。古屋さんは,上位争いか,中位争いか,今季の命運を懸けたゲームという表現を使っておられますが,確かにその通り,であります。再び,アジアの舞台へと戻るための切符は,リーグ戦では3位のクラブにまで用意されています。現段階において,3枚目の切符を獲得できる位置にいるのが,中野田に迎える相手であります。


 啓太選手のコメント(REDSオフィシャル)には端的に,「自分たちがやってきていることを信じて、それをやり続けること」と記されています。ひとつだけ付け加えさせてもらえば,「リズム」をしっかり自分たちで操っていってほしい,と思います。浦和のフットボールを存分に表現するためには,どうしても「リズム」が重要な要素になる。縦への鋭さを活かすために,緩やかなリズムを効果的に使いたい。守備ブロックも,攻撃をコントロールする重要な要素だし,彼らのパス・ワークが基音階になるように思うのです。


 かつて,浦和がクラブ・スローガンとした“Strike Back”。その烽火を本格的なものとするゲームが,26節にやってくる。「日程君」にシーズン終了後感謝するために,クリアすべきタスクは明確である,はずです。