すれ違った視界。

オフィシャルに発表されたわけではないけれど。


 恐らくは,と思わせるものが確かにあります。スポーツ・メディア各紙で扱われていますが,結構丁寧に書かれていると思われる日刊スポーツさんの記事をもとに,ちょっとだけ。


 持てる能力を完全に錆び付かせるには,あまりに早過ぎる,と思っているだけに,(恐らく,「既報通り」ということにはなりましょうが)悪くない話なのだろうな,と思います。


 ローンという形であるにせよ,完全移籍という形であるにせよ,一般論として思うところとして。


 どうしても,「めぐり合わせ」という言葉を意識します。あり得ないことなのだけれど,パラレル・ワールドを想像してしまう,というか。


 正式に発表されたらあらためて書こうと思っていますが,決して戦術的な理解度が低かったから,という理由ではないような気がしています。何と言うか,「視界」が違っていたのではないかな,と思うのです。

 高原選手はあくまでも「トップ」の視界を意識していたはずだし,ウィンガーと言いますか,アタッキング・ミッドフィールドとしての視界をイメージする能力を持っているとしても,トップにこだわったのだろうな,と。でも,指揮官はウィンガーとしての視界を求めていたのかも知れない。与えられたポジションでベストを,という姿がプロフェッショナル,という見方もあるけれど,自分が主戦場とすべきポジションは譲れない,という姿勢を貫くことも,決して軽視されるべき態度でもないのだろう,と思います。


 メディアが先行してしまった話ではありますが,どこかで安堵もしていますし,でも「もったいない」という思いが消しがたくあったりするのです。