オシムさんちに行ったのは。

ヒントは,そこかしこに隠れておりますな。


 であれば,特定するのは簡単なこと,であります。ありますが,特定しないで推理するだけ,というのも楽しいのではないかな,と思います。


 イビツァさんの通訳を務められている(スカパー!ではこっちですな。),といいますか,務められていた(オン・ザ・ピッチで,という意味では過去形ですね。)千田さん,その千田さんが書かれているブログのエントリには,いささか興味深い「フィクション」が記されています。浦和も,代表も帰ってきたタイミングですので,「もういいでしょう。」ということで引っ張り出してエントリを書いてみよう,と思います。


 千田さんは,誰がグラーツのイビツァさん宅を訪れたのか,巧妙に隠してはいます。
 いますが,思わず書いてしまったのか,それともヒントをサービスしようと思われたのか,「レッズのバス」というキーワードをエントリに入れておられます。イビツァさんが代表チームを率いていたときに,大きな役割を持って活動していたフットボーラーは誰か?とかを考えていけば,回答は自然と導けそうであります。


 少なくとも,「彼ら」(これまた,千田さんのヒントでしょうか。煙幕のような気もしますが。)のうち,ひとりのフットボーラーは絞り込めそうな気がします。やはりイビツァさんの薫陶を受けている阿部選手にアドバイスをしてほしい,なんてくらいですから,ほぼ誰のことか,確定したようなものです。
 それにしても,イビツァさんは間違いなく「監督視点」ですね。いわゆるアウトサイドな,評論家的視点で代表を見つめているのではない。もちろん,岡田さんが監督なわけですから,踏み込んだ発言をしないようにであるとか,岡田さんの仕事に支障が出ないように,などという配慮が感じられるスタンスではあったけれど,「とあるフットボーラー」に託した伝言は,単なる伝言の域をはるかに超えている。ダッグアウトで,タクティクス・ボードなどを持ちながら戦術交代しようとする選手に話をしている,あるいはゲーム前日にしっかりとしたブリーフィングをしているような感覚を与える,そんなメッセージであります。


 それはともかくも。となると,推理したくなるのはイビツァさんのコメントに出てくる選手たちですね。
 これまた,「あのひとね。」と思いたくなる書き方をされていますし,いささか出来過ぎているフィクションだな(ノンフィクションですな。),と思うところです。


 グラーツ近くにいるのではなくて,本来は南アフリカにいるべきフットボーラー。


 ワタシも,そういう思いを持っています。プレー・イメージが100%に戻りきらないのかな,フィットネスが戻りきらない,ということではないだろう,と思ったりもしますが,彼は最高峰の舞台を主戦場とすることのできる,そして狙うべきフットボーラーであるはずです。まずは,スターター争いから,ということにもなりましょうが,グラーツでの刺激が,いい方向に作用してくれることを,と思ってしまいます。