クラブにもディシプリンを。

複数のスポーツ・メディアにリークがある。


 相当な問題だと思いますね。夜討ち朝駆けに対して,情報を提供する人間がいる,ということです。


 いささか不愉快であります。チームがスタイルの再構築をしている,最も重要な時期という感覚を共有できていない「関係者」がいる,ということに。


 連続のエントリになりますがご容赦を。こちらに関しては,クラブが主語になってしまいますから,カテゴリも主語の変更に対応して打ち変えています。


 メディアの報道姿勢も感心しないけれど,同じく感心しないのは,
クラブ内部で解決すべき問題が,メディア経由で露出してしまうこと
です。昨季は,一部選手が意図的にメディアに対してリークをすることで,チーム内部でクリアすべき問題を表面化させていました。それはつまり,チームがメンタル・マネージメントに失敗していたこと,そしてチーム内部にフェアな競争環境が整備,維持されていなかったことを意味するものだと思いますが,今回はクラブ・フロントから不協和音が漏れ伝わってきた形です。


 チームにとって,ディシプリンは背骨のようなもの。ならば,クラブにとっても,ディシプリンは必要不可欠な要素であるはずです。


 そもそもクラブ・マネージメントに問題があるのであれば,正攻法で問題解決に向けたアプローチを仕掛けるべきで,「外圧」に安易に頼るべき話ではありません。「宮廷の反乱」をしている暇など,どこにもないはずです。
 ファースト・チームは,フットボール・スタイルの再構築をしている真っ最中です。試行錯誤をしながら,相次ぐ壁にぶつかりながら。そのサポートを徹底的にしていくべき,大事な時期です。そんな時期に,フットボールではなく「内向きなポリティクス」にだけ意識が行ってしまっている「関係者」がいる。間違いなく。


 マネージメントを刷新すべき理由があるならば,明確に指摘すればいい。いいけれど,ディシプリンを意識できないような「関係者」がベネフィットを得るような刷新ならば,何の意味もない。


 この関係者もまた,当然に刷新されるべきだと思いますね。