09シーズン・モデルなユニフォーム。

スタンドアップ・カラーが復活ですね。


 となると,思い起こすのは2007シーズンのユニフォームであります。そのときのコンセプトは確か,


 “Deep Dive”


だったと。浦和の「基盤」である三菱重工サッカー部時代のユニフォームをモティーフにしたユニフォームだったわけです。そんな2007シーズン・モデルと,ちょっと印象が似ているな,と思いますね。


 ということで,2009シーズン・モデルについて,ニュース・リリース(オフィシャル)をもとにしつつ。


 2009シーズン・モデルのコンセプトは,


 UNITY(団結)


だとか。
 なるほど・・・,と思わないでもありませんが。個人的には,“Deep Dive, again.”(再びの原点回帰)と感じるところであります。そして,最大の特徴は,アクセント・カラーが完全に排除されていること,ですね。2007シーズン・モデルですと,スタンドアップ・カラーは白を基調に黒がパイピングのようにあしらわれていましたし,2008シーズン・モデルになりますと,ラウンドネックへと変更を受けたためでしょう,アクセント・カラーとして黒の部分が大きく取られていました。また,スリーブ部分にもアクセントがあしらわれていました。そのアクセントが,取り払われているのです。
 また,2008シーズン・モデルではユナイテッドのように,背中部分に縦のストライプが走っていたのですが,そのストライプも取り払われています。


 つまりは,シンプルな赤単色。ある意味,クラシカルな印象を与えもするデザインですね。


 最初に見たときは,アクセント・カラーが使われていないことにちょっとした違和感を感じもしたのですが,スタンドアップ・スタイルにせよ浦和のホーム・キットに襟が復活したことに,うれしさを感じました。
 確かに,機能面を突き詰めて考えるならば襟は不要だろう,と感じます。ただ,浦和のこだわりが,襟に端的に表現されてきたことも,また確かだろうと思うのです。ポロ・カラーを採用していた時期もありますし,かつてのユナイテッドやパルマのようにレースアップ・スタイルの襟を採用していた時期もあります。プーマから代わって,サプライヤーとなったナイキさんも,初年度である2004シーズンには明確なラウンドネックではなくて,部分的にスタンドアップ・カラーのように見える,ちょっと凝ったラウンドネックを持ち込むなど,浦和のこだわりに配慮していたように思えます。
 ただ,ナイキさんはときどき,浦和のこだわりをほかに表現してしまうときがあって。2005シーズン・モデル,そして2008シーズン・モデルは“ユナイテッド”をどうしても意識してしまうデザインになっていたように思います。


 そんなこんなを思えば,正規ルートで浦和のこだわりを表現してくれた方ではないかな,と思うのです。


 さて,このユニフォームが格好良く見えてくるかどうか。それは,デザイン的な要素だけでなく,中野田での,そしてアウェイでの戦いぶりにかかっているように思います。そのためにも,しっかりとした準備が重ねられるものと,期待しています。