込めし思い。
“THE PRIDE OF URAWA”
中野田ならば,ちょうどホーム・チームのダッグアウト,その裏側に掲げられているバナー。そのバナーに染め抜かれているフレーズです。
このフレーズを見ると,ちょっとニュアンスは違うものの,アンフィールドの狭い選手入場通路,その上側に掲げられたプラークを思い出します。
そのプラークに記されているセンテンスは,すごく簡潔です。
“This is Anfield.”
この言葉の意味について,コメントを求められたビル・シャンクリーは次のようなコメントを残しています。
“This is to remind our lads who they're playing for, and to remind the opposition who they're playing against.”
「誰のために戦うのかを選手たちに思い出してもらうため,そして対戦相手には誰を相手に戦わなければならないか思い出してもらうため」のプラークなのだ,と説明しているわけです。このときの“アンフィールド”は単純にアンフィールド・ロードに面した競技場という意味ではありません。スタジアムを埋めているに違いない,ひとりひとりのサポータ,ファンを含めたすべてを意味しているはずです。
センテンスこそ違えど,込めた思いに違いはないはず。
ならば,決戦を控えた選手たちに,再びシャンクリーの言葉を借りて。
“You must believe you are the best and then make sure that you are.”