深谷対長崎北陽台戦(高校ラグビー2回戦)。

「敗戦原稿」なれば,短めに。


 “シード”という壁の厚さを実感したゲーム,だったなと。


 MBSさんのゲーム速報を見ても,得点クレジットは長崎北陽台に占められ,深谷の得点はDGとゲーム終了直前の1トライに抑え込まれているだけに,こういう見方になるのは仕方ないところであります。ちょうど,1回戦での立場をそっくり入れ替えたような状況(ファイナル・スコアは8−49),とも言えるようであります。


 ただ,ちょっとだけ負け惜しみを言うならば。


 「どこまで攻撃的な姿勢を花園で出していけるのか」ということをテーマとしていたのであれば,ワタシ個人としては収穫もあったのではないか,と思うのです。
 “攻め抜く姿勢”をある程度封印して守備的にゲームを展開することができないわけじゃあない。実際,埼玉県予選では攻撃的な部分よりも堅守という要素が目立っていたような感じがします。いわゆる「花園レベル」にある正智深谷や熊谷工を倒すためには,必要な要素ということもあったでしょう。そんな戦術を「敢えて」花園で使わなかったのではないか,とちょっと感じたのです。


 「85回大会」におけるチャレンジは終わりを告げたわけだけれど,当然,これで深谷のチャレンジが終わるわけでもない。再び近鉄花園に足を踏み入れ,メイン・グラウンドでプレーするためには「攻撃的な姿勢」だけを押し出すだけでなく,相手のストロング・ポイントを徹底的に消し去りながら攻撃的な部分を巧みに織り込む,という現実主義的なアプローチ(それは,県予選を大幅にスケールアップさせたような戦い方でもありましょう。)が欠かせないことが学べたはずです。


 このチャレンジがムダではなかった,ということが示せるか,は(かなり気の早い話ではありますが)来季の大会如何にかかっている,と思うのです。