計画倒れか、予想通りか。

・・・2004シーズンを冷静に見れば。


 今季も苦戦,という予想はある意味当然だろうとは言えますがね。


 まさか,リーグ戦をダントツの最下位で終え,(関東協会の試合結果,対抗戦Aのところをご参照あれ。),おまけに真っ当な点差だな,と思えるのは日本体育大を相手にしたゲームしかない。スパーリング・パートナーとしても不十分,という評価さえできる。


 挙げ句の果てに,入れ替え戦で接戦を演じることになるとは思いませんでしたよ。Aグループに残留しただけでめっけモンなんて洒落にもならねェし,ましてや固有名詞を出す気にもなりゃしねェ。


 いささか,な言葉遣い,失礼しました。楕円球な話であります。話戻しますと。


 関東協会のページを見て,正直ビックリしましたね。前半は完全なイーヴン。後半だってかなりの僅差と言わざるを得ない。
 第三者的な視線で言えば,AグループとBグループの差が縮まってきた,という見方もできるかも知れません。しかし,もうひとつの入れ替え戦では立教大(Aグループ7位)がしっかりと学習院大(Bグループ2位)の挑戦を退けているわけで,最下位に沈んだチームだけが明らかに戦力的に弱体化している,ということを示しているのだろうと思います。


 大学選手権出場を目指して,などとなかなか意欲的な目標をシーズン開幕に際しては打ち上げていたようですが,冷静に考えて過大な目標だったな,と言わざるを得ないでしょう。


 ラグビーフットボールではフットボールと異なり,なかなか「弱者の戦略」のようなものが見えない部分があります。ワンチャンスでゲームを,という戦略が取りにくい。言い換えれば,実力差がかなりのパーセンテージでリザルトに反映してしまう部分があるかも知れません。
 しかし,個の力に劣るとしても,非力な個を組織力として高めていく,という部分は熟成の余地があるはずです。チームを構成する戦力がまったく違う以上,すべてのチームに普遍的に適用できる正解などないはずです。ここでは繰り返し書いていますが,チームそれぞれにワンオフの「最適解」ならば存在すると思います。その最適解を見つける努力をしているのか,と問いたい。


 どういうチームを指向するのか,という設計図を徹底的に見直さない限り,同じ図式からは逃れようがないのではないか。そんな感じがします。