差し込んだ光。

先のエントリ,いつも以上に不完全なものだろう,と思います。


 それもそのはず,ピッチに気持ちを集中しておかなければと思いながら,違うところに気持ちが向き,違う場所を見ていたような気がするからです。


 駒場だと,バックスタンド2階からゲームを見ています。鳥瞰的にゲームを見るポジション,と言って良いかも知れません。ただ,ピッチ以外の余計なものまで見えてしまうポジション,とも思うのです。そして,土曜日はその「余計なもの」がとてつもなく重要なものに思えました。
 達也選手が担架に乗せられたままキャノピーへ消えていった瞬間,ほぼ反対側の出来事ではあったけれど,ことが深刻であることをどこかで悟りました。少しでも軽傷であって欲しいという思いとともに。でも,その後の動きは,そんな甘い考えを吹き飛ばすに充分なものだったと思います。指揮官がピットを離れ,達也選手の様子を心配してでしょう,ロッカールーム方向へ足早に向かっていったこと。長谷部選手も戦術交代直後,まっすぐにロッカールーム方向へ向かっていったこと。すべてが,「悪い方向」を示唆するようなものでした。


 そして,本日アップされた診断結果(浦和オフィシャル)によって,腓骨ではなく足首関節の骨折である,ということが分かりました。それでも,達也選手自身からのメッセージ(浦和オフィシャル)には,フットボールへの愛情やある種の覚悟,いろいろなものが織り込まれていて,上手く表現できないのだけれど何か「光」のようなものを感じました。


 これで,この話は終わりにします。


 「前」を見据え,「上」をクラブとともに狙い続けることを彼が望んでいるのは明らかだから。こんなハートを持った選手がクラブにいる。間違いなく,何物にも代え難い財産です。