再び、FAIR PLAY PLEASE!

ひょっとすれば,過去にも使ったタイトルかも知れませんがご容赦を。


 もうひとつ。ゲームの印象については,冷静さを取り戻してから書いていこうと思っていますのでご了承下さい。


 さて・・・。今日はこれだけは書いておかなくてはならないと思う。


 選手入場時,選手たちに先駆けてキャノピーを出てくる黄色いフラッグ。


 あのフラッグは,きれいごとをピッチで言うために出てくるのではない。決して長いとは言えない,フットボーラーとしてのキャリアを守るためのものであるはずだ,と思う。
 にもかかわらず,駒場でプレーしていた一部の選手は明らかに冷静さを欠き,結果としてひとりのフットボーラーのキャリアを危険にさらした。実際,スタンドで見ていても相当な事態が発生したことを予感するものがあった.帰宅するなり確認したRSSフィードから見つけた日刊スポーツの記事,その見出しを見て正直凍り付いた。


 “FAIR PLAY”という旗印は,誰のためでもない。


 選手たちが自分たちのキャリアを守り,100%のパフォーマンスをピッチで発揮するための必要不可欠な条件を示しているに過ぎない。確かに,過敏とも言えるレフェリングに翻弄された,その結果かも知れないが,越えてはならない一線を踏み越えれば,フットボールではなくなる。ファウルと判定されたか否か,あるいはカードが出されたかどうかなど関係ない。冷静さを欠き,「信頼」というゲームの前提を根底から覆すような行為は,決して許すことはできない。


 いまいちど確認する。


 “FAIR PLAY”はきれいごとなどではない。自分たちのパフォーマンスを最大限にまで引き出すための大前提だ,ということを。また,コントロールされていない感情に支えられたプレーには大きな危険が隣り合っている,ということを。