メモリアル・ゲーム。

思えば,不思議な偶然が昨季に続いてあるものだな,と思う。


 何か,「偶然」を導くものがあるのかも知れない,と思うほどに。


 2004シーズン,後期優勝にいよいよ手が届こうかというタイミング。そのタイミングと,リーグ戦では使用されることが少なくなっていた「駒場」でのリーグ戦開催のタイミングとが一致した。フットボールの神様がいるのならば,「駒場」という存在に思いを乗せるひとたちの気持ちを汲み取った結果かも知れない,と今も思う。


 いまでこそ,水曜日開催,あるいはカップ戦開催という条件でもない限り利用されることがなくなりつつある競技場ではあるけれど,あらゆる部分に実際に足を運んだひとの想いが残っているような,何とも表現することの難しい雰囲気の漂う場所だと感じている。


 そして,2005シーズン,メモリアル・ゲームが駒場になる,という再びの偶然。やはり,“フットボール”に関わる「誰か」が見ているのではないか,と思わずにはいられない。


 とは書いてきましたが,実際には永井孝昌記者の記事(日刊スポーツ)を見て,はっと気付かされたのですけれどね。


 我らが主将に関する印象は,永井さんが書いておられる通り,と思います。


 大きなケガとは無縁であり続けているし,高い身体能力,しっかりとした戦術眼に支えられている選手,という印象があります。それゆえ,J1通算300ゲーム出場,という記録を達成できるのだろうと感じています。
 現在は右サイド,あるいはトップ下という印象が強いけれど,他のポジションでの適性も非常に高く,決定的な破綻をきたすことなくプレーをこなしていたような印象を持っています。数少ない彼に対する要求としては,持てる高いポテンシャルを「高いままに」安定して発揮させること,を指摘することができるように個人的には思います。高レベルのパフォーマンスを維持することができれば,“ブルー・ユニフォームをまとう回数”も自然に増えていくはず。間違いなく,それだけの能力を持っているフットボーラーだとワタシは思っています。


 駒場で、というのがいいですよね。できれば勝って決めたい」


 テーブル首位の姿が再び有効射程に収まってきたリーグ戦。
 2位のクラブを脅かし,首位に立っているクラブに対してもプレッシャーを与え続けるためにも,「勝ち点3」という結果が求められるように思います。これからは相手がどう,ということではなくしっかりと勝ち点を奪取していく戦いが必要となっていくように思います。
 そんな戦いをしっかりと制することで,「できれば」と謙虚なコメントを残している我らが主将にメモリアル・ゲームでの勝利という記録を。そう思っています。