1/2に影響する1/34。

リーグ戦は基本的に,どのゲームにも同じ重要性がある,と思っています。


 現在クラブが置かれたポジションを中心として,上位との対決を制することが勝ち点差を縮める絶好の機会である(=それだけに重要視される)ことは言うまでもないけれど,中位以下とのゲームであっても安定して「勝ち点3」(最悪でも勝ち点1を奪取する)という結果を引き出せなければ,“Champions”という称号を戴くことは難しくなっていく。眼前のゲームにおいて,勝ち点3(最悪でも勝ち点1)を奪取すべく全力を傾け,またゲームにおいて全力を傾けられるようにしっかりとした準備を繰り返す。
 まさしく,チームのみならずクラブとしての「総合力」が問われるのがリーグ戦だろう,と感じます。


 しかし,時に1/34以上の重みを持つゲームを(ケースによっては複数回)迎えることがあります。


 そして,今節のゲームがその「1/34以上の重みを持つゲーム」ではないか,と個人的には感じています。
 アウェイでの対戦成績がマイナス方向に大きく振れている現状をまずイーヴンに戻し,そして最終的にはプラスに転換するための第一歩であり,ともすれば意識に残ってしまう「相性が悪いかも知れない」という意識を振り払うための転換点としても重要性を持っていたと思う。


 それ以上に。


 第18節を終了した時点でリーグは再び中断期間に入るが,実際には8月第1週,第2週にヤマザキナビスコカップ準々決勝の2ゲームを控えている。そして,対戦相手は今節の相手でもある清水。いいイメージを持ってカップ戦第1戦に入っていくためにも,しっかりと勝ち切っていく必要があったと思っている。そして,しっかりと勝ち切った。
 最少得点差だったかも知れないし,ゲーム序盤には主導権を握られた時間帯もあり,相手のミスに助けられた部分もあるかも知れない。それでも,ゲームのコントロールを決して失わないように冷静に対処し続け,今節においては少なかった得点機をしっかりとものにした。
 「ゲーム内容」が伴ってくれるならば言うことはない。しかし.チームからさまざまなバランスを失わせていきかねない6連戦,その最終戦に多くのものを求めるべきではないのかも知れない,と考える。そういう意味で,リーグ戦における最も重要な要素である勝ち点3という「結果」がチームに良いイメージを与えてくれるものと思う。幸い,完全にゲームから離れることなく,しかもゲーム間のインターバルが1週間という,リーグ戦が本来持っているリズムに戻った上でカップ戦を迎えることができる。


 1/34以上の重みを持つゲーム,と言うよりもむしろ,タイトルに掲げたように1/2(カップ戦第1戦)に大きな影響を与えるかも知れない1/34かも知れない,と考えています。