IN and OUT

選手の去就はプロフェッショナルの世界では日常のこと。


 であるならば,一喜一憂すべきことではないのかも知れない。自らが愛するクラブが強くなりさえすればそれでいいのかも知れない。


 理屈では分かっているけれど,時に自分は感情が先行し,そのような割り切りができない。


 クラブが進化し続け,その中でトップ・チームが強さを継続的に発揮することこそが自分にとってのファースト・プライオリティだけれど,その引き換えにクラブに高いロイヤリティを示し,ピッチに強い印象を残す選手が中野田,そして大原のロッカールームを去る,ということには矛盾した,割り切れない思いがある。


 レフェリングがせめて「欧州基準」に準拠した,独り善がりの国内基準をひけらかすことのないものであったならば。数えていけば「仮定論」はいくらでも出てくるけれど,「事実」を覆すことはできない。


 熱いハートと,高い能力を持った選手が去る。彼にとっての“インディアンサマー”はまだ先のことだと確信しているし,活躍する舞台は多いはず。早く,次なる活躍の舞台が決まることを期待している。


 いつかまた,どこかで。