さいしんカップ。

萩本光威・日本代表監督の解説をトレースしているかのような感じ,あったですね。


 こんばんは。


 PSMでもありますから,ファイナル・スコアのことは置くとして。また,フィジカル面でも今現在がピーク,ということはないだろうから,それも差し引くとして話を進めてみるとしますと。


 ゲームに入るにあたってのメンタル面をどうマネージするか,などの課題を出し尽くしておくことが現段階では重要,とも言えるわけだから,PSMとしての役割を充分果たしたのだ,と積極的に評価することにしたいな,と。


 スコアが前半動かなかったのも,萩本さんがブレイブルーパスに向かって使った,「受けている」ということの表れだったのではないかな,と感じています。当然,草津サイドは“チャレンジャー”という意識を前面に押し出して,積極的にゲームに向かってくるわけです。そのゲームに対する姿勢を真っ向から受け止めてしまったのだな,と。


 思うに,90分間通して前半のような状況であれば,コンビネーションや基本的戦術の徹底,あるいは意思疎通などの問題を持ち出さなければならないでしょうけど,後半,岡野選手投入の頃からゲームの流れが好転してきたな,と感じますし,ゲーム終了近くには選手の流動性にもスムーズさが出てきて,分厚い波状攻撃が掛かるようになってきた。となれば,戦術面などの問題よりもむしろ,ゲームを積極的に自分たちでコントロールしてやろうという意思,と言うか,大きく言えばメンタル面が大きく影響していたのではないか,と。


 リーグ戦でも中位以下のチームと対戦するケースなどを考えれば,同じような状況になることは充分に想定の範囲内になります。相手がどうゲームに向かって来ようとも,決してゲームの主導権は渡さない。自分たちのペースでゲームを組み立てていくのだ,という意味でのメンタル・タフネス(あるいは,「良い意味でのゲームを支配することへの貪欲さ」と言い換えることもできるかも。)が不可欠な要素になると思うのです。


 そんなことを改めて認識しただけでも,“J1キラー”をスパーリング・パートナーにした意味はあったのではないかな,と感じています。