セカンド・キット。
端的に言って,「なかなか。」のキットではないかな,と。
セカンド・キットも結構気になる,という方も多いのではないでしょうか。かく言うワタシが,すごく気になっております。
今回は,セカンド・キットについてのニュース・リリース(浦和オフィシャル)をもとにしながら,書いていこうと思います。
ナイキがサプライヤーとなったのは,2004シーズンから,であります。ちょっとセカンド・キットの変遷を振り返ってみると,基本的には2シーズンを同じキットで,というのがルーティンであるようです。2004シーズンと2005シーズンが,初年度に採用された,特徴的なスタンドアップ・カラーであります。ボディは相当程度にメッシュ素材が使われていて,通気性を意識したものだったか,と記憶します。このユニフォームからモデルチェンジを受けるのが,2006シーズンであります。
そして,昨季まで使用されたのが,2008シーズンにモデルチェンジを受けたもの,であります。
ホーム・キットは1シーズンで変更するけれど,セカンド・キットは2シーズン継続させる。
となると,2010シーズンはモデルチェンジを受ける時期,であります。で,ホーム・キットに襟が復活したことに呼応してセカンド・キットも襟が復活,ということになったのでありましょう。
となると,後期のプーマやアンブロと印象が重なります。襟にアクセント・カラーとして黒を配色したのは,1997シーズンのアンブロ(ホーム・キットのこだわりも相当なものであった,と記憶しています。)が最初でありまして,そのあと(リーグ戦においても,という意味で)サプライヤーとなったプーマも,同じようなカラーリングを採用しておりました。そして,そのカラー・コンビネーションが2010シーズンにおいて復活,と。
ただ,今季のセカンド・キット,その個性は襟だけではありません。その背中部分であります。
立体裁断となっているためでありましょう,生地の切り替えはかなり独特な形になっています。その独特な形をアクセント・カラーに生かすというデザイン・アプローチを採用しているようです。白いボディの背中部分に,赤のアクセントがかなり効果的に映ります。
ホーム・キットもなかなかにいいな,と思っておりましたが,今季はセカンド・キットもかなりいい。
ナイキのデザインは,ともすればハイテク方向に走りすぎる嫌いがあって,さらには「どこかで見たデザイン」をシレッと使い回してしまうところもあるのですが,今季のユニフォームは浦和の歴史に照らしてみても,「なかなかにいい仕事」と言っていいのではないか,と思います。