まず、眼前のゲームへ。

リーグ戦では有効射程に首位を収めた。


 次節,「勝ち点6」に相当する直接対決で,さらにその間合いを詰めていきたい。


 しかしながら,眼前に迫るゲームは「もうひとつのタイトル」に向けた初戦である。


 フットボーラーならば,奪取できる可能性のあるタイトルには全力で向かう。しかも,そのタイトルが伝統と格式ある「天皇杯」ならばなおのこと。さもなくば,相手のディビジョン1勢に対する猛烈なモチベーションを真正面から受けて立つことになり,思わぬ苦戦を強いられることにもなりかねない。ディビジョン2を戦う天皇杯初戦の相手チームは間違いなく“Great Upset”を狙ってくる.その猛烈に高いモチベーションを当然のごとく跳ね返し,リーグ戦に向けてチームの持っているポジティブな循環を何としても維持しなければならないと思う。


 そして,相次ぐ負傷による戦線離脱によって本当の「総合力」が試される。


 ともすれば,天皇杯4回戦にスターター,あるいはリザーブとして出場機会を得る選手もいるかも知れない。直接対決に向けてチームがさらに加速状態に入るためにも,彼らの活躍に期待したい。


 リーグ戦終盤,そして天皇杯に向けてさらなる流れをつかむも,その流れを手放すもすべてはこのゲーム次第。スタート・ダッシュを間違いなく決めなければならない.重い意味を持ったゲームだと思う。


 リーグ戦最終盤,加速状態を持続するために。そして昨年末獲り逃したものを奪取すべく,元日に国立霞ヶ丘に立つためにも。